350年前に起きた大地震で崩落した「麦島城」をめぐる大河ロマン。現代によみがえった当時の悲恋をドラマチックに表現。加藤正方と西山次郎作(後の西山宗因)が登場。舞台衣装にかなりお金を掛けた作品。しかし、現代に再びあんな大地震が起きるとは…!
【主な曲】「地球を掘り返せ」「人生はきっかけ」「松籟がくれた勇気」

作・演出 城 隆弘
音楽   庄野俊治

松籟の歌

平成13年9月16日上演

麦島城発掘現場に訪れた小学生たち。どこでも自分たちの遊び場にしてしまう。

発掘で出てきたものに夢を感じて歌い踊ります。

同上
何百年も時を隔てた思い出のかけら♪
地面を掘ればだれでも夢に出会えるのさ~
発掘現場で見つかった古文書をめぐって、作業員の加藤と西山は様々な思いを持つ。
1619年、春麦島城倒壊前夜。
町娘「おきみ」は密かな恋心をしっとりと歌い上げる。
麦島城では、警備の足軽たちも陽気に歌い踊る。
麦島城下では、加藤正方のことをかぞえうたにして歌っている。
新城主「加藤正方」は最初はあんまり評判が良くなかった。
次第に慕われていく加藤。その陰で西山次郎作とおきみは恋心を募らせていくのであった。
人生はきっかけ次第でどうにでもなるもの。その思いを西山は歌にする。
どことなくせわしない市役所職員。麦島城発掘現場の担当者だが…